2024年2月16日、ウプサラ城(スウェーデン・ウプサラ)にて「在北欧・欧州 日本人研究者交流会」を開催いたしました。 今年度2回目の開催である今回の交流会へは、分野や所属、JSPS助成採用歴等を問わず、スウェーデンやフィンランド等の北欧諸国以外にもドイツやオランダ、スロベニアなど欧州の様々な地域から、多くの皆さんにご参加いただきました。
午前の部では、JSPS及び文部科学省からの挨拶のあと、参加者はそれぞれのテーブル毎に自己紹介を行い、更に海外で研究生活をする上でのチャレンジ等についてディスカッションを行いました。
グループディスカッションの後は、参加者同士で昼食を囲みながらネットワーキングを楽しみ、昼食後には駐スウェーデン日本国大使のご挨拶で午後の部が始まりました。
午後の部では、奥山陽子さん(ウプサラ大学)より「2023年ノーベル経済学賞に学ぶ~男女賃金格差問題の本質~」と題して、アメリカ・日本・スウェーデンにおける男女賃金格差の現状や研究についてご講演をいただいたほか、小黒-安藤麻美さん(エクセター大学)より「夢と現実の間で:ヨーロッパでの共働き研究者としての挑戦」と題してこれまでのご自身の経験や研究者としてのキャリア、各グラントをとる際のコツ等をお話いただきました。
今回の交流会は、JSPSストックホルム研究連絡センターとしては初めてストックホルム以外の地域での開催となりましたが、スウェーデンにて研究を行っている有志の日本人研究者の皆さんに世話人として企画の段階から携わっていただき、無事開催することができました。
当日は、足元も雪の残る中での開催となりましたが、会場には80名以上の参加者の皆さんが集まり、情報交換やネットワーキングを楽しんでいました。
JSPSストックホルムセンターでは、分野や所属の垣根を超えた日本人研究者の緩やかなネットワーク促進を目的として、研究者ネットワーク交流会を開催しております。
今年度はストックホルムでの第1回目開催に続き、第2回目をスウェーデン・ウプサラにて以下のとおり対面開催いたします!
北欧・バルト三国地域の皆様はもちろん、その他欧州地域の皆様にもご参加いただけます。
プログラムの詳細は以下をご覧ください。皆様のご参加、お待ちしております!
参加登録フォームはこちら(要事前登録2/12〆)
<日時>
2024年2月16日(金)10:30-15:30(予定)
<開催場所>
ウプサラ城
https://destinationuppsala.se/activities/uppsala-slott/
<プログラム予定>
10:30 受付開始
11:00–11:10 開会、文部科学省・JSPS挨拶
11:10–12:00 グループディスカッション(自己紹介含む)
12:00–12:55 ネットワーキングランチ
12:55–13:00 駐スウェーデン日本国大使挨拶
13:00–13:50 基調講演
「2023年ノーベル経済学賞に学ぶ~男女賃金格差問題の本質~」奥山陽子さん(ウプサラ大学)
13:50–14:20 休憩(お散歩・自由散策)
14:20–14:40 経験をかたる
「夢と現実の間で:ヨーロッパでの共働き研究者としての挑戦」小黒安藤麻美さん(エクセター大学)
14:40–15:00 休憩
15:00-15:30 ディスカッション(まとめ)
15:30 閉会
<登壇者紹介>
・奥山陽子さん(ウプサラ大学)
2012年東京大学経済学部卒業。同大大学院経済学研究科修士課程を経て、米エール大学にて経済学博士号を取得。2020年9月より現職。専門は実証政治経済学、労働経済学。ジェンダー格差の実証研究。趣味は食べること、ピラティスとチェス。
・小黒-安藤麻美(Asami Oguro-Ando)さん(エクセター大学/東京理科大学)
埼玉県所沢市出身。イギリス・エクセター大学医学部・講師(神経生物学)。大学までは物理学科で理論素粒子物理学を学んでいたが、大学院から生命科学分野へ移り、2008年に東京大学で博士号取得。博士号取得後はアメリカ・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて、4年ほど研究員として自閉症候補遺伝子の機能解析に取り組み、その後はユトレヒト大学医学センター(UMC Utrecht)にて3年ほど、別の自閉症候補遺伝子の研究を行った。2016年より現職に就き、小黒—安藤研究室を主宰し、発達脳科学や精神疾患の研究を進めている。
<使用言語>
・日本語
<対象者>
・北欧、バルト三国及び欧州の大学/研究機関/企業で活動中の研究職の方、講師の方、事務職員の方、将来研究職に就きたいと考えている方(学部、修士課程、博士課程学生)等
(分野、所属、JSPS助成採用歴等は問いません。)
<定員・参加費>
定員なし・参加費無料
<参加登録>
https://forms.office.com/r/A0NVWDLNXt
2/12(月)〆切
<備考>
・オンライン・ハイブリッド型ではなく、対面での開催となります。
・小さなお子様連れでのご参加も大歓迎です。 ※託児所等はございませんが、お隣に座って参加いただけます。
<主催>
JSPSストックホルム研究連絡センター
<共催>
九州大学ストックホルム・リエゾンオフィス
東海大学ヨーロッパ学術センター
<企画者紹介>
・林寛平(ウプサラ大学)
スウェーデンの教育を研究しています。食いしん坊なのでみなさんと和食トークがしたいです(特に豚バラ入手方法について)。
・浅見ヨハンソン由紀子(イェーブレ大学)
ウプサラから北上96キロのイェーブレ大学で、数学教育研究と数学教員養成に関わっています。ムーミンの愛読者です。
・島利美保(カロリンスカ研究所)
博士課程に在籍していて、専門は循環器薬理生理学です。最近はもっぱら読書にはまっています。
・諸岡倫子(スウェーデン宇宙物理学研究所)
太陽系のあちこちに飛ばした人口衛星のデータを使って地球や惑星の大気循環を考えています。研究生活で今まで移住した地では全て雪が降ります。
【2023年度第1回@ストックホルム開催の様子はこちら】